旧ユーゴの新しい穴場!モンテネグロのプライド黒ワイン?”ヴラナッツ”(VRANAC)
世界の約53カ国が独自のワインを生産しているわけですが、クロアチアワインはその中でも比較的にホットな場所として世界に認められてきています。まあ、ブルガリア、ジョージアなんかもそうですが、中東欧にも優れて担い手が入ってきていますね。
セルビアのワインも美味しいですが、アドリア海のクロアチアはやはり頭2つ抜けているかなと思います。まだまだ、クロアチアがアドリア海に面していることすら、世間的にはマイナーですが、ソムリエのらきてぃっちはアドリア海の光景も楽しめながら、内陸のよさもコンパクトにまとまったモンテネグロのワインにも注目しています。
アドリア海の名前をもつFKアドリアなんてサッカーチームもあります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000064702.html
モンテネグロは”黒い山”の意味
アドリア海に面していますが、この”モンテネグロ”は黒い山の意味で、「黒い山」という意味の名の通り、モンテネグロは、山がちな国です。なにしろ、ベルギーの半分以下という表面積に、2,000m超の頂(いただき)が70以上、国土の海抜は、平均1,060mもあります。
出典:Mops
現在のモンテネグロの首都はPodgorica(ポドゴリツァ)ですが、それ以前、15世紀から20世紀前半までは、首都はCetinje(ツェティニェ)におかれていました。
有名な観光地はたくさんありますが、オオカミやクマの生息するドゥルミトル国立公園なんか有名です。なんか国立公園ですけど、クマとかオオカミじゃちょっとワイルドすぎる感じもしますね。
ストロング・ブラックと訳されるモンテネグロのプライド”ヴラナッツ”
人口約60万人の小さな国であるモンテネグロには、約5,700エーカーのヨーロッパ最大の連続ブドウ園があり、地中海沿岸と海抜500メートルにあるバルカン半島最大の湖であるスカダー湖の周囲の丘に沿って、
モンテネグロのヴラナッツ–黒ワイン–が誕生。モンテネグロのプライドともされるワインで、文字通り「ブラックスタリオン」または「ストロングブラック」と訳されるブドウは、紀元前2世紀以来、モンテネグロの地中海の太陽の下で栽培されてきました。その人気はブドウ園の約70%が赤ブドウで植えられていることにも表れています。4分の3はヴラナッツです。
下記、ブラナッツのブドウですが、プラヴァッツ・マリ(小さい青)とはだいぶ違うパワフルそうなブドウですね~。
ヴラナッツという名前がなじみがないですが、ヴラナッツブドウはマケドニア、クロアチア南部、ボスニアヘルツェゴビナでも栽培されています。
モンテネグロ固有のものであり、モンテネグロ文化にしっかりと祀られており、国の誇りの源として大切にされています。
ヴラナッツはでコクがあり、のあるワインです。その色は濃いルビーレッドで、ほとんどインクのようで、赤ではなく「黒」という用語がその色を表すために
フレーバーは、シラーやカベルネに似た雰囲気があります。プラヴァッツ・マリとは全然違いますね。
フルーティーな味わい(ブラックチェリー、ブラックカラント、バニラとスミレのほのかな赤い果実)、フィニッシュは心地よいスパイスと甘草の感じがします。モンテネグロでは、ワインは地元の生ハムや魚料理と一緒に出されることがよくあります。ただし、鹿肉、肉のグリル、スパイシーな料理、全脂チーズとの相性は抜群です。
日本でも買う事ができるなんて、素晴らしい時代になってきましたね。知る人ぞ知るワインなので、ぜひ、買ってみて