こんばんは。イヴァン・ぺリシッチの画像ですみません…
らきてぃっちは職場で心理的に悩む方を今までたくさん見てきました。
現在進行形なわけですが、GW10連休も終わりに差し掛かり増えるだろう5月病に対して、予習しておこうと思います。
五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的病気ですね。らきてぃっちは学生の時に5月より4月にこのような思いをした記憶があります。なんか、桜咲く春に不安になるんですよね。最近は、IT化で研修も長くなっているせいか6月病なんてものメジャーになっているみたいです。つまり、長期化か。嬉しくないですね。
5月病は、単純に言うと社会の現実のギャップから
1カ月くらい経つと、新たに立てた目標や思い描いていた理想とはほど遠い現実に気付き始めます。そのころ、ふっと糸が切れたようにやる気が無くなることがあるのです。張り切っていた分、その反動で落ち込んでしまっている状態といえるのかもしれません。
一般的には、大型連休によって会社に行きたくなくなると考えられていますが、今回は10連休ですからね。かなり、ありそうだなあ。もう少し詳しく言うとこれから新生活で『必要以上に張り切っていた部分が連休で悪い意味でフラットな現実に戻ってしまった』ことで、その落差を感じているのではないでしょうか。ちょっとだけ現実を知っている分、『再度やる気を出す』『4月と同じテンションで頑張る』というのは難しいのです。正月なんかもそうですよね。
こういった状態を世間では『5月病、6月病』と呼んでいますが、これはもちろん正式な病名ではなく、環境に適応できないことによる一時的なうつ状態・意欲低下状態の呼称です。
5月病、6月病と心
進学、就職、配置転換などの新しい環境に適応しようとして、最初は頑張っていた人が、次第に心身ともに疲労し、エネルギーが持続しなくなり、やる気が起こらなくなってしまいますが、五月病、六月病はこのように環境変化と大きく関わっています。そのような環境変化が、“幸せホルモン”とも呼ばれ、ストレスの軽減に役立つ脳内の神経伝達物質セロトニンの分泌を不足させ、その結果、感情を上手くコントロールできなくなったり、憂うつな気分になりやすくなります。
この他にも、連休中の不規則な食事や夜更かしによる体内リズムの変化から、セロトニンの分泌が鈍くなってしまうことが原因となることも。
やる気はあっても体と心が付いていかず、やる気がなさそうに見えるその姿に、周囲からは「怠けているだけ」「気合いが足りない」などと見られ、五月病の人は自分自身にさらにプレッシャーをかけ、症状を悪化させてしまうこともあります。これらのような状態が改善されず、1カ月以上続くと、うつ病につながることもあります。
5月病、6月病の代表的な症状は?チェックリスト
5月病の症状は「こころの症状」と「体調の症状」の2つ。
心の症状
- ちょっとしたことでイライラする
- 何かに追われているような不安な気持ちになる
- いろいろなことが気になってしまい落ち着かない
- やる気が出ず行動したくない
- ぼーっとしてしまい判断力が低下する
体調に表れる症状
- 体がだるい
- 寝ても疲れが取れない
- 食欲不審
- 夜寝付けずに夜更かしがち
- めまいがする
職場環境を整えるポイント
- スタッフの変化に気づく
これまで几帳面だったスタッフが小さなミスを繰り返すようになったり、怒りっぽくなったなどの変化が見られるようになったら、ストレス性の病気が疑われます。店長はふだんからスタッフの言動に目を配り、明らかな変化が見られたら休みを与えるなど、早期発見・早期対応が重要です。 - チームプレイを大切にする
五月病にかかりやすいタイプの多くは、「完璧にやらなくては気がすまない」と、何でも一人で抱え込んでしまう傾向があります。そのようなスタッフは仕事の効率も悪く、職場全体の士気にも悪い影響を及ばしますから、「組織はチームプレイで成り立つ」ということを教え、困ったこと・わからなことは同僚や上司に助けてもらうように指導します。 - 十分な休息を付与する
飲食店の中には、長時間労働や過重労働で問題になりがちなお店もあります。そのため、ブラックバイトなどといわれないためにも、スタッフには労働基準法通りに休日を与えなければなりません。 - いじめ・パワハラを防ぐ
新人スタッフの離職理由として多いのが、いじめやパワハラです。ひと昔前までは、上司や先輩による「しごき」という名の体罰等はふつうのことでした。しかし、今は「職場環境配慮義務違反」などの法律によって雇用側が訴えられる時代です。業務等について厳しく教える必要があるときは、「新人に対する意識改革のための教育」というスタンスで指導することが求められます。
5月病、6月病の気があるか5つのチェック項目で確認
以下のような状態やが長期であれば、それは5月病予備群の可能性が高いので注意が必要です。
- 残業が多い
- 悩んだり愚痴があっても人に言えない
- 運動していない
- 食事が不規則
- 寝るのが遅い
5月病、6月病の症状としては:
- 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
- 思考力が落ちる
- 死にたくなる
5月病、6月病の対策方法:
- 朝に朝日を浴びる
- 軽いスポーツを行う
- 睡眠時間を普段の1~2時間多く摂る
- トリプトファン(セロトニンの原料)やチロシン(ドーパミンの原料)を食品で摂取する
※バナナ、米、牛乳、レモン、アーモンドから摂取が可能です。 - ゆっくりとぬるめのお風呂に浸かる
- オレンジやラベンダーなどのアロマを利用する
- 偉人の言葉や元気の出るエピソードなどを読み、新しい上の目標を立てる
- 暗いニュース情報の入るネットやニュース番組は見ない
- 友人や先輩などに、話を聞いて貰う
- いつまでも寝ていたり、夜更かしをするのを止める
五月病、六月病予防のための、おすすめ食材
”セロトニン”というホルモン。ストレスや不安感を軽減させ、心の安定を保つはたらきをする、まさに五月病の予防には必要不可欠なものなんです。そのセロトニンを作り出すのには、”トリプトファン”という栄養素が必要なのですが、そのトリプトファンを含む食材をご紹介します!
・乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)
・果物(バナナ)
・その他(卵、ごま、ピーナッツ)五月病にかかると気力も意欲も低下してしまい、ボーっとしてしまうことがあります。周囲の目にはいかにもやる気がないように映りますが、本人は自分本来の力を発揮できずに苦しんでいるのです。五月病の症状があまりにもひどい場合は、精神科の受診をすすめましょう。胃痛や吐き気、動悸などの身体症状を伴うときは、内科の領域である心療内科が適しています。