ナゴルノカラバフ情勢が収束したら訪れたい!コーカサス・ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン旅行の魅力

クロアチア料理で働いていた時によりシルクロードに近い地方の料理も調べたくなり、その料理の美味しさ、深さに感動したのが、ジョージア(当時グルジアでした)2008年くらいだったから。それから15年あまり?やっと

極上のオンリーワン旅行にコーカサス地方が注目を集めています。これらの国はロシア、中東、アジアに挟まれ、独自文化を守っており、ミステリアスな雰囲気を持っています。異次元世界に迷い込んだような唯一無二の優雅な旅へいざなってくれるでしょう。

ただ、現在、アルメニア、アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフで国を守るための内戦が勃発しようとしていて、辛い状況。魅力あふれる国なので、早期収束を願っています。

ジョージア首都トビリシに漂う旧ソ連的もの悲しさ | 藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」 | 藻谷浩介 | 毎日新聞「経済プレミア」

ジョージア

大自然、世界遺産、伝統食文化、国の新しい息吹も肌で感じるジョージアの旅

ジョージアというと、日本では缶コーヒーを思い出したり、アメリカの州というイメージがあるかもしれませんが、旧称”グルジア”であるジョージアは、旧ソ連から1991年に独立した国です。

ジョージ王朝様式のフラグ, フラグインターナショナルはグルジア, フラグ

オリンピック開催地ロシアのソチに近いといえば、もっと身近になるでしょうか?人口は400万人弱と小国ながら、異文化の織り交ざった歴史的建造物、雄大な山々、個性豊かな食文化が、近年世界の人々を魅了しています。

物価が安く、治安が良く、人も親切。そういう意味ではユーラシア最後のエデンと言えるかもしれません。

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ジョージアの魅力発信の最前線は、文明十字路の首都トビリシ

トビリシの夕暮れ ジョージアの風景

首都のトビリシは東方見聞録を残したかのマルコ・ポーロが絶賛した街とも言われています。イスラム国家に長らく支配されていましたが、宗教はキリスト教が中心で数多くの教会があります。

旧ユーゴの国、セルビアのベオグラード(白い要塞の意)のように、トビリシの起源は自然の丘陵地に囲まれた大国の間にある要塞都市でしたが、最近ではSNSの発達もあり、ジョージアのオリジナリティが世界に伝わりやすくなってきました。

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トビリシはジョージア語でトビリ(温かい)が由来と言われています。由来通り、多くの温泉もあります。現代のトビリシはシオニ教会、メテヒ教会、ナリカラ要塞跡、ジョージア母の像を始めとする固有歴史的建造物を中心とした街並みを守りつつも、街を彩るLED装飾などのテクノロジーや地下鉄、タクシーも発達しています。

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このように首都トリビシは、オールドトビリシと呼ばれる旧市街地と現代的な街並みの両方が魅力の街。ルスタヴェリ通り沿いには国会議事堂やオペラハウス、おしゃれな飲食店が立ち並んでいます。また、若者のメッカのような地区もできており、街歩きも楽しめるような都市に変貌中です。

 

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雄大な自然と、ジョージア正教聖地のゆかしい風情を満喫する

また、ジョージア旅行を満喫するために、ぜひルートに組み込んで頂きたいのが「グルジア軍用道路」です。この道路は、首都トビリシとロシアのウラジカフカスを結んでいる約210kmの道。

コーカサス山脈の雄大な自然を眺めながら、点在する観光スポットも楽しめます。この道中にあるジョージアがキリスト教化した象徴の聖地ムツヘタやアナヌリ教会は、SNSなどでも目にしたこともある人もいるかもしれません。

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天国に一番近いとも言われるロシアとの国境、カズベキ山にあるゲルゲティ・トリニティ教会(ツミンダ・サメバ教会)などは、その古めかしい趣にタイムスリップした気分になることでしょう。

ジョージアの自然派美食。ユーラシアを丸ごと味わえる多彩なソウルフード

食材が豊かなジョージアでは、ロシア、トルコ、中東、中華の“いいとこ取り”をした料理を味わえます。豊富な食材を生かした洗練された味と、家庭料理の良さを持ちあわせた料理と言えるでしょう。特に乳製品と果物は、デザートだけでなく煮込みやスープ、サラダにもふんだんに使うというレシピが、日本人には新鮮です。また、クルミの産地でもあるジョージア、料理のグレードをさらにあげる大切な素材として、クルミは良く使われています。。

 

ジョージアの代表的な料理のひとつに、大手外食チェーンでもデビューした、”シュクメルリ”があります。にんにくとチーズのソースで鶏もも肉を煮込んだ料理です。

中華の影響を感じるジョージア風の水餃子、”ヒンカリ”や、

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新年に食べる”サツィヴィ”(鶏肉のクルミソース)は、パスタにも

吉祥寺発『カフェ ロシア』~本格的ロシア・グルジア料理店~ : NO GOURMET, NO LIFE !

らきてぃっち一押しはジョージア風のピザともいえる”ハチャブリ”です。

ハチャプリ | Triple TROIS!

文化人類学としても面白い料理、”ドルマ”

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ジョージアのポピュラーな料理の一つに、ぶどうの葉で肉を包んだ、ロールキャベツのルーツでもある”ドルマ”があります。”ドルマ”とは巻物を意味し、ロールキャベツのルーツとも言われていますの意味です。

日本人はロールキャベツというと、ロシアのシベリアのものを思い起こす人も多いかもしれませんがしますが、その起源はブドウの葉でお米や肉を包む“ドルマ”であると言われています。

コーカサスやトルコから徐々に極東にも伝わってきたと思われる“ドルマ”。広大なユーラシア大陸を渡ってきたと思うと、感慨深いものがあります。
ジョージアではブドウの葉を保存する時には塩漬けにしてから保存し、料理に使うため“ドルマ”はします。実用的な保存食でもありともなり、塩で清められた神聖な料理ともいえるでしょう。

 

ちなみにバルカン半島では、”サルマ”という料理があります。こちらはブドウの葉ではなく、キャベツを塩漬けにして、中身にお米とひき肉を中に入れたもの。

Croatian cuisineSalmaクロアチア料理サルマ/cocoa | SnapDish[スナップディッシュ] (ID:erW0fa)

写真:Dobro 斎藤シェフ

て、正月にも食します。トルコではそれが”ドルマ”となり、ブドウの葉にお米を包みます。個人的には日本のお稲荷さんや手巻き寿司を彷彿とさせる“ドルマ”や”サルマ”。何か思いを込める時に人間は「包む」「ラッピング」するという行為をしますが、“ドルマ”や”サルマ”も縁起を担ぎ神に供える料理と言えるのかもしれません。としても人類の願いを込める料理ます。文化人類学的観点から見てる料理としても非常に興味深い料理ですね。

ワインの起源ジョージア。国民のアイデンティティとプライドの象徴

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料理の美味しい国はワインも美味しいという方程式があります。ジョージアは寒暖の差が大きい大陸性気候です。この気候は美味しいブドウ、果実が育つ条件でもあるのです。

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実は、ジョージアは世界最古のワイン発祥の地で、黒海付近での醸造が考古学者によって確認されており、その歴史は8000年にもなります。作り方もクヴェヴリ(壺)製法と呼ばれる壺を使う熟成方法で、2013年にユネスコの文化遺産にも認定されています。もちろん、ヨーロッパ式醸造も行っています。現在は国家政策として、国をあげてワイン産業の後押しを始めています。

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古くて新しい”クレオパトラの涙”とよばれるジョージアワイン

エジプトのクレオパトラもジョージアワインを愛飲していたと言われています。絶対的権力で家来に命令を出していたイメージですが、実際は統治に疲れ、日々不安を抱えていました。そのため涙を流しながらジョージアのワインを飲んでいたという伝承があることから、クレオパトラの涙、という由来が付けられています。

ジョージアワイン」の新着タグ記事一覧|note ――つくる、つながる、とどける。

ボトルも非常に個性的な伝統の陶器で作られており、見た目にも強烈なインパクトで差別化を図っています。ジョージアならではの個性あるワインと食事を堪能して下さい。

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南コーカサスの旅の奥ゆかしさを知るなら、共に巡りたい二ヶ国

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ジョージアと並び、南コーカサスの希少性と魅力を語る上で外せない2つの隣国、アルメニアとアゼルバイジャンにも触れてみます。ジョージアと同じ小国ですが、隣国ながら違う持ち味があり、観光客としては魅惑のシナジー(相乗効果)を感じ、コーカサス極上の旅を引き立ててくれるでしょう。

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コーカサスの富士。ノアの箱舟伝説のアララト山を敬うアルメニア

アルメニアは世界最初にキリスト教を国教とした国と言われ、古い歴史のある国です。長い歴史と大国に囲まれ様々な文化から影響を受け、数々の謎や伝説に彩られてきました。南はトルコ、左はジョージア、右はアゼルバイジャンとなる内陸の国です。

アルメニアの象徴ともいえるアララト山は、旧約聖書でノアの箱舟がたどり着いたと言われる場所です。日本の富士山にも似ており、日本人にも徐々に知られるようになってきています。また、世界的に有名なお酒、コニャック”アララト”は多くのファンを魅了しています。

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ジョージアと同じく寒暖の差が激しいこの地も果物の宝庫です。特にザクロを使ったワインが国を代表する輸出品となっています。パンは”ラヴァシュ”と呼ばれる紙のようなパンが主食です。

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ラヴァシュ - Wikipedia

また、アルメニアコーヒーも特筆すべきものがあります。バルカンのボスニアでも飲む粉のコーヒーで、西ヨーロッパのエスプレッソ文化とは違うコーヒー文化を感じます。

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料理では有名な湖、セヴァン湖で獲れるシガと呼ばれるマス科の魚がよく食されています。

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コーカサスのドバイ、オイルマネーの湧く火の国”アゼルバイジャン”

いかにもロマンティックかつエキゾチックな名称のこの国は油田で有名なオイルバブルの国です。ランドマークのフレームタワーズは”火”をイメージしています。

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アゼルバイジャンには火を崇拝するゾロアスター教の聖地があります。岩から出る天然ガスにペルシャ人が火を灯し、それが3000年以上燃え続けているとされ、火を神様として崇めたのが、ゾロアスター教(拝火教)です。

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首都は風の街という意味のバクーで、豊富な天然資源が国を支えています。

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宗教はイスラム教です。国旗にイスラム教のシンボルである三日月があるように、アゼルバイジャン語や食文化もイスラム色満載で、ジョージア、アゼルバイジャンと違う魅力を持っています。

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面白い料理としてはチョウザメやザリガニ料理、エキゾチックな羊肉、栗、ドライフルーツにサフランライスを添えたシチュー”プロフ”があります。また、とっておきデザート”バクラヴァ”があり、一緒に飲みたいアゼル茶などもあります。これらの食事は旅をとても贅沢なものにしてくれるでしょう。

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アゼルバイジャンの人気のバクラヴァ。

イスラム教のデザートだが、生地にロシア色もあるサワークリームも使い生地の質が滑らか。トッピングには贅沢にヘーゼルナッツを使うタイプもあり、グレードが高い。アゼル茶との相性は抜群。

子供とお菓子作り”バクラヴァ”アゼルバイジャン風作製で親子で楽しめるのか?

 

コーカサス3か国まとめ

グローバル化競争の現代社会においては、小さなお店が商品の流通を維持することが難しいように、国単位でもそれは同じといえます。多くの事象や物が歴史、市場の中で消えていく中、真のクオリティは、守る人のたゆまぬ意志によって宝石の如くずっと残ることができます。

 

未知の国、南コーカサス三ヵ国はグローバル化が進む中で標準化されがちな世界に一石を投じています。小さな国が未来に向けて、独立後、自分の個性で国をアピールする意志の大切さを教えてくれます。南コーカサスへの冒険は、人類がより豊かになる上で忘れてはならない「起源」や「真の優雅さ」を教えてくれるでしょう。

【出典】

https://stworld.jp/feature/EU/caucasus/

https://skyticket.jp/guide/101262

https://world-note.com/mountain-ararat/

https://modric19.com/32-cafe-russia-kichijoji

https://modric19.com/32-sommerier-almenia

https://modric19.com/32-terracemall-georgiawine

https://modric19.com/32-baklava-kodomo