おはようございます。ソムリエのらきてぃっちです。今回、紹介するのは
”マルコ・ポーロ”の出身地コルチュラ島の希少ワイン”グルク”
ドラクエでいう、メタルスライム、はぐれメタルをイメージしてしまう。滅多にお目にかかれませんが、飲みほしたあとは、非常に経験値の上がる優良ワインでしたよ。
クロアチア白ワインのメタルスライム”GRK”グルクとは?
「白ワインの島」として知られるコルチュラ島は、
ポシップ(POSIP)以外にも看板の葡萄があります。それが、“GRK”(グルク)です。
”GRK”はグルクは元来、医師、弁護士、司祭への対価として譲渡されていました。
Grkはクロアチア、コルチュラ島のルンバルダの町のコルチュラでのみ栽培されている白ブドウで、ギリシャ人がコルチュラで愛飲していた4,000年前と同じ。
ずっとの保護された理由は砂質の土壌にもあり、フィロキセラ・ペストの間、砂質の土壌はブドウを守ったのです。無傷であったヨーロッパ中のブドウ園は、フィロキセラによる荒廃のためほとんどないのですが、その土壌がグルクを病気から保護をしました。
Grkは非常に特殊な品種で、雄花には機能がないブドウ品種なんです!受粉には別の品種の花が必要だからです。この種の特異性は、世界のすべてのワイン品種のわずか1%でのみです。
”Grk”は島でのみ生産され、ワイナリーの人たちだけでこっそり愛飲されていたため、市場には出回っていなかったので、世間の人々は”Grk”についてあまり知りませんでした。なので、このワインは非常に価値があると考えられていました。元々のアルコール量は16-18%もあったとそうです!いや、味わった今それもわかります。
ブドウはほろ苦いワインを生み出したため、グルクという名前が付けられました。家族はこのワインを特別な機会に、そして医師、弁護士、司祭への対価として使用しました。
1960年代に、Grk Winemakersはアルコール含有量を減らし、商業消費のためにワインの生産を開始しました。
今回、試飲した”グルク”を生産するズーレ家もコルチュラ島の東端に村ルンバルダに住んでいます。ルンバルダ(村自体ヘレニズム時代(紀元前4世紀から5世紀)に遡ります)は、古くから高品質の白ブドウの生産で知られていました。このユニークな雰囲気の中で輝く太陽の原始的な力を感じるワインです。。
”Zure Grk Bartul 2018 ズーレ・グルク バルトゥル
Grk” Bartul” は”グルク”Grkの中でも辛口トップワイン。この華やかなクロアチアの有名な画家が描いたエチケットに似合うでして。
グルクって名前からすると地味そうですが、意外にもパワフルな白ワインです。確かに、樹脂の苦みも感じます。それが、いいバランスをたもつんですね。個性全開の新しいスタイルとその品種の方向性が見られます。
ただ、生産量が少ないからあまり、出回らないとは思います。
”Zure Grk Bartul 2018 ティスティング
ルンバルダ近くの砂地で非常に乾燥した畑だそうで、ブドウに非常に高い糖分と優れた酸も感じます。土壌の特質も感じ、サンプルとしても非常に勉強になるいいワインでした。通常辛口で、酸味が高く、アルコール度数は通常約13%で。松の香りと塩味が感じられます。
色
色は鮮やかな黄金色で(ZLATAN)、グラシェヴィーナなポシップと同じくくらいの色合いで太陽を感じます。
香り
レモン、メロン、梨、白コショウ、松の木、熟したマルメロ、蜂蜜
味わい:
酸、糖分やトロピカルな甘み全て強い。これがどこかに片寄るといいワインでなくなってしまうのですが、全て強度が高いというところでバランスを保ち、非常に秀逸なワインでした。人間も縦も、横もあれば、バランスいいですからね。奥行きもあります。
アタックも強く、温度上昇後、中盤から樽を少し感じる甘いニュアンス余韻もありました。これだけ、強度が強いながら、メロン、アプリコットの甘みを感じ、最後はグルクたる由縁の苦みも感じるので。味わいの収束感もありますよ。また、土壌の透明感、よく表現しにくい、ミネラルってやつですね。これも感じられます。
合う料理:シーフードから、軽い肉料理まで
- 甲殻類(エビ、カニ)
- ホタテ、スズキ、マグロにイカのフライなんかも
- ウサギ料理、生ハム、ひな鳥の焼き鳥(塩味)
この美味しいワインが生産量すくなくて、残念やら嬉しいやら、歯がゆい気持ちです。貴重なワインをありがとうございました。ただ、御縁と天啓とおもって、文章をまた、リヴィジョンします。