こんばんは。ソムリエのらきてぃっちです。
TOKYO2020に向けて、横浜馬車道付近の建築ラッシュがピークを迎えています。
市庁舎、ホテル等で3棟ほど、超巨大ビルディングが建設中です。
最初は、遺跡の発掘調査をしていますとか書いてあったのですが、1年後に横浜市新市庁舎の建設にすり替わっていました。
建築中に遺跡が出てきたらどうする
建築中に遺跡(正確には埋蔵文化財)が出てきてしまった場合、法律によって最寄りの教育委員会へ発見届けを提出しなくてはならないと定められています。
ここでいう埋蔵文化財とは、地中に埋もれた土器や石器などの遺物と貝塚や住居遺跡などのことも指します。
もし、そのまま公示を続けると発見された埋蔵文化財が破壊されてしまうと考えられた場合には、遺跡の記録を保存するために発掘の調査が行われます。
もちろんこの間、建築工事は中止されます。調査の結果、発見されたのが、重要な遺跡とわかった場合には工事の完全中止と遺跡保存の依頼をされる場合もあります。
ちなみに、この発掘調査の費用は、事業者負担。つまり、家の建築工事は中止になるし、自分にとっては何の価値もないと思われる遺跡調査のお金まで、負担しなくてなならないということ。踏んだり蹴ったりですね。泣きっ面に蜂とはまさにこのことですよね。
しかし、ご安心を。個人専用住居の場合には、一定の条件を満たせば、費用の負担はありません。ただし、大規模な事業の場合には、例外なく調査費用の全額を事業者が負担することになります。
しかし、金銭的負担がないにせよ、工事が中止になるのは必然。これを嫌って、遺跡が見つかっても届け出せず、黙って破壊してしまう事業者も多いのとのことです。
屋上のクレーンはどうやって下ろす?
また、もうひとつ気になるのが、ビルの屋上の上にあるクレーンです。いまも、馬車道の工事現場にありますが、これどうやって下ろすんですかね?
あのクレーンの重量は150トン!そんな巨大なものをいつどうやって下ろしたのでしょうか?
実はあのクレーンには2種類あります。1つは建物の外側に設置する外部建て方式。
そして、もう1つは、ビルの骨組に直接設置する内部建て方式です。
外部建て方式の場合は、専用の支柱があるので、自分でスルスルと下りていき、それでおしまい。
しかし、外部建て方式を採用するのには、ビル周辺に広い敷地が必要です。そのために都心では、
内部建ての方式が主流になっています。この場合、まずひとまわり小さなクレーンを今あるクレーンで引きあげます。
そして、そのクレーンを設置したあと150トンのクレーンを解体して下ろします。すべて下ろし終わったら、
また、ひとまわり小さなクレーンを引き上げ、100トンのクレーンを解体して、下ろします。
こうして何度か繰り返した後、作業員たちがエレベーターを使って下ろします。
聞いているだけで面倒くさそうなこの作業は、実際にも2カ月近くかかるそうです。