こんにちは。ソムリエのらきてぃっちです。
[本記事のターゲット]
色や味わい、産地なんかワインの種類?分類法はいろいろありますが、基本的な製造方法の分類についてです。
ワインの種類(製造方法)
スティルワイン Still Wine
炭酸ガスを含まず発砲しないワイン
赤ワイン
果皮の色素が発酵過程で溶けだすため赤系統の色を持ったワイン
白ワイン
果汁だけでを発酵させるために透明や黄金色となったワイン
ロゼ
種類は様々だが、一般的には赤ワインの製造方法をより短くして、色を淡く仕上げたもの。
クラックリングワイン
瓶詰めの時期を早くしたことで炭酸ガスがワイン中に溶け込み、瓶内にて発酵を続ける微発泡性のもの。
スパークリングワイン Sparkling Wine
酵母がワイン中にて再発酵(2次発酵)し、その炭酸ガスが瓶中に閉じ込められて、発泡性を持ったもの。糖分の残されたワインが瓶詰後に2次発酵を起こし、発泡性を持ったことで始まりました。
シャンパン(シャンパーニュ)
みなさん、スパークリング=シャンパンと思っている方が多いと思いますが、シャンパンはは地域限定でフランスのシャンパーニュ地方で生産されたもので、ブドウの栽培できる北限にあたり、ブドウが熟しにくく、酸度が高まった結果、シャンパン特有の爽やかな酸味が加わります。品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエを使用。白品種だけで作られるものはブラン・ド・ブランと呼ばれます。一般的にはブレンドされます。
カヴァ(CAVA)
スペインのスパークリングワインでぺネデス地方で作られるものです。ぺネデスはバルセロナのあるカタルーニャ地方のものでさすがのセンスを感じますね。
自分は最初がスペイン料理店だったので、初めて飲んだスパークリングワインはカヴァでした。
アスティ・スプマンテ
イタリア・ピエモンテ州で栽培されるマスカット種から造られた甘口スパークリングワイン。日本でもおなじみですね!
フォーティファイドワイン Fortified Wine
製造過程において、アルコール度数40度以上のブランデーなどを添加して、味のコクを持たせて、ワインの保存性を高めたものです。主に、食前、食後にサーブされます。度数は16度~22度。
ポートワイン
ポルトガル北部のドロウ川上流において、育てられた数十種類の葡萄(黒はトゥーリガ・ナシオナルなど、白はクロアチアでも使っているマルヴァジア)から造られたもの。
グレープ・スピリッツを加え、発酵を止めます。樽熟成期間が短く、
- 果実香が高い“ルビー
- ”長期熟成させた”タウニー”
- 特別な年の葡萄だけ使った”ポートワイン・ヴィンテージ”
- 異なる年のものを混ぜたクラステッド
- 白葡萄から造られるホワイト
シェリー
らきてぃっちの大好きなお酒です。スペイン南部のアンダルシア地方のへレス・デ・フロンテラで生産されたもの。アルバリサという白いチョーク質の畑で栽培されます。主に、パロミノ、甘口ワイン用のペドロ・ヒメネスといった品種が中心。
- 辛口で繊細な風味をもつ、淡黄色のフィノ
- フィノを熟成させた琥珀色のアモンティリャード
- 香り豊かでコクがあり辛口から甘口、黄金色から褐色まで幅広い、オロロソ
- オロロソとペドロヒメネスをあわせたクリーム・シェリーなど。
マデイラ
ロナウド出身のマデイラですね。香りが特徴的な、ポルトガル領マデイラ島にて、造られたもの。淡色で辛口のセルシアル、やや濃色で中辛口のヴァルデーリョ、濃茶褐色で中甘口のブアル、暗褐色で甘口のマルムジーがあります。
アロマタイズドワイン
ワインをベースにハーブ・スパイスなどの薬草・香料を混ぜたより香りを楽しむワイン。ヒポクラテスにより紀元前5世紀のギリシャで造られました。
ベルガモット
穏やかな香りの白ワインにニガヨモギ、リンドウ、アンジェリカなどで芳香をつけたもの。
サングリア
これは色々なバリエーションが出てきてみなさんご存じかと思います。スペインのアンダルシア地方が発祥なのです。赤ワインをベースに一口大に切られたフルーツを加え、ソーダやオレンジジュースで割り、シナモンを加えたもの。ラム酒や砂糖なんか加えることもありますが、自分が造っていたときは隠し味にJINを使っていました。
キール
白ワインに少量のカシスリキュールを加えたカクテルで、フランスのブルゴーニュが発祥。
貴腐ワイン
ボトリティス・シネレアという貴腐菌が繁殖した完熟ブドウから造られたもの。貴腐菌がブドウ内部へと侵入して、ブドウの水分がレーズンのように蒸発して、濃縮されます。アルコールが十分に生じたあとも糖分が多く残る甘口ワインになります。20度前後の気温と75%の湿度という気候が条件のため、ハンガリーのトカイなど産地は限られてしまいます。