スロベニア産白ワイン、”レブラ”SAN MARTIN” VIPAVSKA DOLINA 2019

スロベニアワイン

今回、紹介するワインはスロベニアの実力派ワイナリー、SAN MARTINのレブラ(REBULA)です。

今回はこれが”レブラ”かというようなワイナリーのワインに出会ったので、紹介させて頂きます。

 

個人的にはオレンジワインで使われているイメージが強いですが、(実は、近年、スロベニアは知る人ぞ知るオレンジワインの聖地ですからね)

上記のような本当に黄金色や琥珀色といった見るからに個性的なぶどうなんですね。レブラはスロベニアとイタリアのフリウリで植えられている品種でスロベニアの山岳地帯と地中海の恩恵をうけたプレミアムな品種なので、地元では洗練された料理とともに提供されています。ただ、作り手によって当然、かなりバラつきもあるのですが、今回、これがレブラなんだな!と思わせてくれたのが、

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実力派ワイナリー”SAN MARTIN” のVIPAVSKA DOLINA とは?

 

下記のようなDOLINA渓谷で栽培されているのですが、トリエステなんかにも近い場所で、まさに、山岳地帯と海に挟まれた非常に面白い場所で栽培されているんですね。

いや、なかなかのアドリア海から近いとは思えない荘厳な雰囲気ある渓谷ですね。甲府の盆地とかを思わせるような地形です。さぞかし、ブドウにとってはなかなかの場所なのではないでしょうか?

 

 

 

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レブラ”SAN MARTIN” VIPAVSKA DOLINA 2019

kavcic miran brje
最近は、白というとシャルドネや、クロアチアのポシップなど高級品種?につかっていて、だいぶ、白には満足していたのですが、このワイナリーのレブラのエキゾチックな風味と味わいに今年飲んだ白ワインの中でベストワイン?なのではないかと思いました。

色合いは深い琥珀色

色合いはゴールデンなのですが、ポシップのような透き通った黄金色というより、もっと深いエイジングした黄金色。日本人の自分としては、黄金の国ジパング?金閣寺や砂漠の中のような黄金色でどこか懐かしい、クラシックな障子の金箔のようというかどこか、東洋や異世界を感じさせる外観でした。

 

コリアンダーやクミンなどのアラブやシルクロードの風味

最初は料理している香りかと思ったのですが、胡椒やコリアンダー、クミン、カレー粉のような香りがしまして、え?と思って、再度、キッチンから離れてみたところやはり、

レブラ”SAN MARTIN” VIPAVSKA DOLINA 2019

から放たれる、風味でした。いかにも果実という味わいの白を飲んでいた自分にとっては、久々にのっけから斬新な食欲を増進するスパイスの香りでした。なので、テイスティンググラスから、大きめのグラスに変更。

豊かな酸味とヘーゼルナッツのような丸いリッチな味わいも

味わいがまた、自分好みで、自分、お菓子やラテなんかでもヘーゼルナッツが好きなのですが、実はこのレブラ。ヘーゼルナッツを感じることにも特徴があるのです。酸味もほどほどにあり、スパイスの風味とヘーゼルナッツの確かな厚みのある味わいが非常にマッチするのです。
さらにこちらバリックを巧みに使用しており、後味は乳酸発酵や木樽からくるミルキーなフィニッシュで、いやあ、これ、輸入したら売りさばく自信ありますね。
昨年の飲んだ、クロアチアのワイナリーFAKINのマルヴァジア・イスタルスカ・il PRIMO並みのインパクトを感じました。個人的にはレブラの方が好きかもしれません。

日本食(煮物とか)にも合うレブラ”SAN MARTIN”

 

品種由来の酸味とマセラシオンによるタンニンが調和した力強い1本。味わいは胡椒やローストしたヘーゼルナッツ、コリアンダーやクミンなどの非常にエキゾチックな味わいで木樽で発酵させた後味も最高でしたね。
最近、流行りのオレンジワインの聖地のスロベニア、オレンジワインにも使われているレブラ、個性的で、オレンジワインではないにしても、このレブラ(REBULA) SAN MARTIN VIPAVSKA DOLINA 2019は和食や日本の煮物や正月の伊達巻、中華なんかにも合いますね。
合う料理:伊達巻、筑前煮、ブリ大根、春雨サラダ、チャーハン。

日本には1本しかなかったかもしれませんが、すっかりレブラファンになったので、いいのがあったらまた、紹介します。