こんばんは。ソムリエのらきてぃっちです。
[本記事のターゲット]
- ザグレブのクロアチア料理の名店を訪れてみたい人
レストラン ‘Fino&Vino’を紹介します。
このレストランはクロアチアの首都ザグレブのカプトルにあり、1月に新しいオーナーを迎え、新たな時代を模索しています。高級店に入ると思いますが、機会があれば、一度は訪れたい名店ですね。下記、レストランのHP
歴史的にはこのレストランは名所で、90年代半ばには、多くのクロアチアの政治家、ジャーナリスト、そして芸術家のお気に入りの場所でした。クロアチアの有名な芸術家、エド・ムルティッチは、レストランを頻繁に訪れ、彼の絵を描いていました。ここで有名人に会うことは非常にある場所でクロアチアのゴールキーパー、トミスラフ・ブティナもきています。
このレストランを買収したのは、ダニエルさんで。ザグレブの ‘Dubravkin put’、 ‘Maximilian’、 ‘Kamanjo’、そして ‘Zeleni’でシェフとしての長い経歴を持ち、ドイツのレストランでも豊富な経験を持っていますが、個人店としてオーナーになるのは始めてだそうです。
基本的にメニューはクラシックな料理で、エルブリみたいなニューエイジのヨーロッパ料理はあまりありませんでしたが、ダニエルシェフになってからはそれも期待されるかもしれません。いや、でもこのままでいいんじゃないかな。
オリーブとチーズの盛り合わせ
‘引用元”Fino&Vino”
HPでメニュー見ましたけど、伝統料理の枠から外れずにシェフの腕で旧ユーゴスラビアの料理をモダンにしていて、個人的にはかなり好きな部類ですね。
ダルマチア風タコサラダ、ブルスケッタと共に
あのホボテニッツァ(タコ)サラダがブルスケッタに!これも伝統×伝統なんですが、組み合わせでモダンな感じになっている。センスがいいなあ~。
リグニャ(ヤリイカの前菜)
イカスミリゾット
ここで注文できる料理は肉と魚をベースにしたもので、肉料理は40から150クナ、800円から3000円くらいですから、日本の高級と呼ばれるレストランの部類にもかかってくるお値段ですね。魚料理も1500円から3800円くらいの価格帯です。スープなんかは500円くらいからいけるので、日本人ならまだまだコスパいいかもです。
彼らの看板メニューは羊”ヤネティナ”ですね。ラムステーキがシェフの得意料理、自家製パンも人気です。
羊肉のプレスカヴィッツァ
100%羊肉のプレスカヴィッツァ”THEユーゴスラビア”って感じでいいですね。やっぱり羊肉ですよ。旨い、チェバピもプレスカも!
自家製トリュフパスタ(フジ)
これも、伝統料理をモダンにしていていいですね~。パスタはクロアチアは“フジ”っていうマカロニみたいなショートパスタが伝統なんです。そして、やっぱりトリュフですね。アドリア海で食べるパスタはゆで過ぎで、アルデンテみたいな概念ないところが多いので、それも折りこんでおいて下さい。
DANIELシェフの自家製パン
ダニエルのパートナー、ソムリエクレシミール
彼は以前ザグレブの”Asia Gold”、”Baltazar”、Trilogijaでソムリエとして働いていました。
‘Fino&Vino’は90種類以上のワインがありますが、彼は
- 白「グルク・Grk」、「ポシップ・Posip」、「マルヴァジア・Dubrovacka malvasia」
- 赤「ツルツェナク(ジンファンデル)・Crljenak」、「バビッチ・Babic」、「プラヴァッツ・Plavac」を中心に選んでいます。
上記は有名どころのクロアチアワインで、シャルドネとかカベルネ押してないのが、とても好感持てます。クロアチアで勝負していて、最高ですね。品種がよくわからない方は下記、ご覧下さい!
まさに、VINO i Gitare(ワインとギターという名曲)も似合う店。1993年とまさにユーゴ分裂のさなかにヒットした曲でモノクロのPVが旧ユーゴの哀愁ある感じでいいですね。
MAJA BLAGDANのどUPですが、日本人的に聴いても入ってくるいい曲ですよね。
‘Fino&Vino’は、常連の期待に添うためにメニューに突然の変更を加えることはしませんが、将来の方向性はさらに発展する機会を与えてくれるでしょう。ホームページからコンタクトができるので、予約なんかはメールで問い合わせてみるといいかなと思います。もう一回リンクを張っておきます。