クロアチアのワイン以外の美味しい旧ユーゴスラビアのワインを紹介したいと思います。今回はライバル国、セルビアの土着品種の鉄板赤ワインを飲む機会があったので、紹介しようと思います。
セルビアのプラバッツ・マリ?「プロクパッツ」
【AWC VIENNA 2018 インターナショナルワインチャレンジ】で、金賞受賞致しました
2017年に初めてセルビアでもプロモーションを開始し、ヨーロッパで注目を集めているセルビア独自品種「プロクパッツ」prokupac です。これは、セルビア人にとってのプラバッツマリとなるような世界で勝負できるセルビアの一押し赤ブドウらしいです。
このセルビアの赤ワイン品種は、クロアチアのプラバッツ・マリのようなセルビアのオリジナル品種の代表格です。結構、脚光を浴びていてトプリチキ地方の「プロクパッツ(Prokupac)」を100%使用したワインで、カベルネとかピノとか国際品種を使わずに土着品種なのがいいですね。
黒と赤のベリー類のアロマと樽からの黒胡椒の香りもします。シラーとガメイ(ボジョレーに使う品種)に似ていて、個人的には思ったより、自分好みのワインでした。クロアチアの”テラン”にも少し似ています。
色合いは赤みもある紫色で、長期熟成というよりはフレッシュなものを味わう方がよいのかなという感じがあります。時間を置くと結構、酸味が出てくるので、まろやかというよりはやや繊細でエレガントです。あまり、強烈なものと一緒に食べると良さがでないので、軽い肉料理やチーズ、和食とも一緒にいけなくはないかなと思います。
セルビアの主力品種を祝うプロクパッツ”Prokupac Day”
クロアチアなら、ポシップ祭りがあったり、ボジョレーヌーボーなどもお祭りがあるようにこのプロクパッツも特定の日にスポットライトを浴びて、ブドウとそれから作られたワインを祝うイベントがあるようです、アルゼンチンは世界中の大使館や文化センターで毎年マルベックの日を祝います。
そのため、セルビアのワインメディアおよび www.vinoifino.rs は、セルビアの急成長するワイン産業、特に国の主力黒ブドウ品種であるProkupacを支援することを決定しました。ちなみに、最近のDNA研究では、ProkupacがKadarkaの祖父であることが示されており、Kadarkaがバルカン半島に由来するという理論が証明されています。
2016年10月14日、セルビアは初めてプロクパッツの日を祝いました。セルビア全土で計画されているイベント(スボティツァ、ベオグラード、ノビサド、クラグイエヴァツ):ソーシャルメディア活動、組織的な試飲とワークショップ、レストランでのフード&プロクパッツ(Prokupac()ワインペアリングイベント、ワインショップやワインバーでの割引販売。Prokupac Dayは、ドイツ、スイス、オランダなど、Prokupacワインが輸出される国でも祝われます。セルビアのワインメーカーは、国際的なプロモーションから遅れており、国際的なワインメーカー、レストラン、ワイン商人からの素晴らしい反応を得たようです。
次回はセルビアの白ワインも紹介します。