白いマジック・ジョンソン”トニー・クーコッチ”がクロアチア代表監督へ?

クーコッチ

バルセロナオリンピックでドリームチームと対戦し、その後、シカゴ・ブルズで一時代を築いたクーコッチ。長身ながら見事なパスを繰り出し”白いマジックジョンソン”と言われたクーコッチは、現在、バスケットボールクロアチア代表監督へと打診を受けています。

トニー・クーコッチ(シカゴ・ブルズ 他) : 【#NBA】背番号の代表選手 ...

スペインでのFIBAバスケットボール選手権への出場を逃したクロアチアの現監督は辞任を求められています。あと一歩で届かず、フランスに切符を譲ってしまったクロアチアの失望は大きく、誰かがもっと上手くクロアチア代表を引っ張っていくことができるのなら、誰か手をあげるだろうと現監督はスペインのFIBAワールドカップの敗退後に語っています。トニー・クーコッチはそれに適任なのではないかと期待が高まっています。

3度のNBAチャンピオンに輝いた”クーコッチ”は監督の座を狙っている

「代表チームの監督の仕事に興味があります。条件が整い、健康的な環境が整っていれば、監督になりたいだけです。時が来れば私はそれについてお話します」と白いマジック・ジョンソン”トニー・クーコッチ”は語っています。

”クーコッチ”はすでにクロアチア代表に関与しており、2010年と2011年に1週間にわたってコーチングを手助けしていました。ワールドカップのクロアチア代表の合宿は、大きな期待が寄せられているにもかかわらず、チーム状態は健全でなかったと”クーコッチ”はみています。

「スロベニアのヨーロッパ選手権と比較すると、選手同士のつながりが感じられなかったのです。テレビで見ても明らかでした。フランスとアルゼンチンとの試合を見ましたが、内部で何かが起こったと思います、おそらくコーチと選手の間で何かが起こったと思います…明らかに問題がありました。何も考えずにプレーしているようでした」と”クーコッチ”は語っています。

”クーコッチ”は208CMの体躯がありながら、”東欧のマジック・ジョンソン”と言われて素晴らしい、ノールックパスと現代NBAの先駆けのような7フッター近くある選手がスリーポイントを決めていくという、クロアチアらしい、サイズと器用さを持った選手でした。

90年代のNBAはセンター中心にインサイドがガチガチで今ほどスペースもなく、ハイスコアリングゲームは生まれにくかったですから、クーコッチやハーダウェイのような体躯がありながら、広いポジションで機能する選手はもっと活躍したでしょうね。実際、旧ユーゴ系の”デカくてうまい””選手がNBAで現代大活躍しているのは、時代に適したアビリティが光っているのだと思います。

日本の”渡邊雄太”選手もかなり似たポジションをこなせそうな感じがします。かなり似ているポイントがありますが、それぞれまた、ストロングポイントが違うかな。ただ、1番から5番まで非常に汎用性の高いプレースタイルなので、重宝される選手ですよね。クーコッチはジョーダン、ピペン、ロドマン、ハーパー、ロングリーのスタメン5人の誰とも交代でそれなりにこなせる。まあ、6thマン賞をとるのは当然かとも思いますね。バルセロナ・オリンピックとのドリームチームとの対戦では、のちに同僚となるマイケル・ジョーダンとスコッティ・ピペンの徹底マークを受けて、かなり全くリズムが狂っていましたが、随所に魅せるパスがセンスの塊という感じがしました。

初心者的ARTな生活 - 2015年・クロアチア期待の若手スポーツ選手。

ジョーダンとピペンとロドマンと一緒でブルズ時代はもう少し目立ってもよかったんじゃないかなとも当時思いましたが、セルフィッシュな選手ではないし、広いコートビジョンを持っているのでアンファニー・ハーダウェイみたいに監督向きかもしれませんね。