デリバリーオーダー(D/O)とは何か?誰が発行するのか?

D/O
この記事では、デリバリーオーダーとは何か、その重要性、発行者について説明します。

以前に、船荷証券および出荷サイクル全体におけるその重要性については説明してきたと思います。

デリバリーオーダー(D/O)は、船荷証券(B/L)と同じく最重要なドキュメントです。デリバリーオーダーを手にすることは、輸送な流れの一つの最終局面です。。

デリバリーオーダーは、船会社が発行する下記、重要輸出書類のいずれかと引き換えに発効されます。

  1. オリジナルB/Lの発効
  2. サレンダーB/Lとテレックスリリース(船会社間のコード)での処理
  3.  発行された海上運送状(WAYBILL)

船荷証券(B/L)を船会社に差し入れ、そして、このデリバリーオーダーによってのみコンサイニー(荷受人)は税関で貨物を清算し、港、ターミナル、デポ等から貨物を受け取ることができます。

いったん、船荷証券をリリースし、貨物をピックアップされては問題が起きてもそれを元に戻すことはできません。デリバリーオーダー(D/O)を渡す、受けるというのは船会社とコンサイニーにとっても貨物を本当に引き渡していいのか、引き渡してもらえるのかを確認する最後の砦です。

デリバリーオーダーを発行するのは誰でしょうか?

デリバリーオーダーは、船会社が揚港にオフィスを持っている場合は船会社が、オフィスがなく現地に船舶代理店がある場合は代理店が発行します。

また、デリバリーオーダーは船荷証券に記載されてコンテナのサービスタイプ、例えば、CFS貨物(LCL / LCL)についても船会社ではなく、船舶代理店やターミナルオペレーターによって発行されることもあります。

デリバリーオーダー(D/O)の発行は、そのシップメントの配送サイクルの終了を意味し、デリバリーオーダーが発行されると、船荷証券は正式に役目を終え、完了したと見なされます。