B/L To Order とTo Order of Shipperの違い

”To order”と”To the order of Shipper”の違い

指図式のB/Lが減ってきている中で、初めてこの業界に入る方には基本の指図式のB/Lというものが、むしろ例外にも思えてきてしまいます。その中で、片方は”To order”なのに、もうひとつは”To order of Shipper”ということでこの微妙が余計わからないんだけど。素通りできるけどごまかしたくない

 

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”To the Order”と”To the Order of Shipper”はどう違う?

 

らきてぃっち

ほとんどの差はありません。信用状(L/C)の取引では流通性のある指図式(To Order)のB/Lだけが使用されます。

L/C取引では輸出者と輸入者それぞれの取引銀行が介在します。輸出地で銀行(買取銀行)が荷送人からB/Lを買取と貨物の所有権は買取銀行に移転し、B/Lが輸入地の銀行(L/Cを開設した開設銀行)に譲渡されれば貨物の所有権も開設銀行に移転します。B/Lの所有者が貨物の所有人となりますので、銀行にとってはB/Lが貨物の担保となっています。

一方で、記名式では荷受人がB/L上で特定されていますかた、転売による所有権の移転(流通性)が期待できずにL/C取引では利用されません。荷受人が特定されていますから、第三者が偶然そのB/Lを手にしたくないとしても所有権を主張することはできません。