同じ目的地へのFCL貨物とLCL貨物の輸送時間に違いがあるのはなぜか.. ?
FCLとLCLの違い
FCL :フルコンテナロード–フルコンテナが1つの顧客によって貨物に使用される場合
FCLコンテナは通常、クライアントが出発地と目的地の敷地内で梱包および開梱します。
クライアントは、FCLコンテナに梱包された貨物の梱包および状態について責任を負います。
LCL :レスザンコンテナ–複数の荷送人と荷受人に属する貨物に同じコンテナが使用される場合
クライアントは貨物をラインパッキングステーション(CFS – Container Freight Station)に配送し、船会社はクライアントに代わって配送された貨物を梱包します。
LCLコンテナの場合、貨物の梱包、状態、配送について、船会社が責任を負います。
ただし、すべての国ですべての船会社がLCLサービスを提供しているわけではありません。
たとえば南アフリカでは、路線はLCLサービスを提供しておらず、そのようなLCLの出荷はコンソリ業者によって運営されています。
GROUPAGE(コンソリ) :LCLと同様なんですが、LCLコンテナの場合、これらのコンテナ、貨物梱包などが船会社ではなく、Groupage(コンソリ)オペレータによって制御される点が異なります。
Groupage(コンソリ)は、貨物の量(20フィートまたは40フィート)に応じて、出荷ラインを貨物としてコンテナを予約します。コンソルボックスとも呼ばれます。
貨物が梱包されると、顧客に独自の船荷証券を発行(HOUSE B/L)
FCLとLCLの運送時間の違いの理由について説明します。
FCLの場合
コンテナは1人の荷送人と1人の荷受人の貨物を運んでおり、積荷港で梱包されると、そのまま荷揚げ港に配送される場合、いわゆるダイレクトですね。
あとはトランシップ。たとえば、FCLコンテナを南アフリカのダーバンからオーストラリアのシドニーに持っていくとしましょう。コンテナを途中で開けたりはしませんが、シンガポールやポートケランなどのハブポートでコンテナが積み替えられる可能性がありますので、FCLコンテナの輸送は、ダーバンからシドニーまで31日になる可能性もあります。
LCL(またはGroupage)貨物の場合
船会社またはGroupageオペレーターは、ソロモン諸島、キールン、ペナン、シドニー、アデレード、ホニアラなどのさまざまな目的地に向かう同じコンテナに、多くの荷送人(シッパー)と多くの荷受人(コンサイニー)の貨物を積み込むことがあります。
コンテナはシンガポールで荷揚げされるとして、キールン港でのLCL貨物、ペナン港でのLCL貨物を統合することにより、さまざまな港に配送される船会社またはグループオペレーターのハブポートになる可能性があります。
したがって、グループオペレーターまたはコンソリデーターは、すべてのLCL貨物を特定の目的地に統合し、それらのFCLコンテナ1本にします。
シドニー向けに十分な貨物がない場合、LCLコンテナを他の貨物を集めて1本にするまで、シンガポールで待機する場合があります。
ですから、ダーバンからシドニーに向かうLCL貨物は、手直しなどの後でシドニーに到着するまでに43日かかる可能性もあります。FCL貨物はそれよりも当然短くなります。
シドニーは貨物量の多い港であるため、遅延は(あるとしても)ごくわずかかもしれませんが、たとえばシドニーほど人気のないホニアラのようなマイナーな港を例にとると、シンガポールでの貨物の待ち時間が長くなる可能性があります。
また、シンガポールからホニアラへのLCL貨物の直接接続がない場合は、別のハブ港でさらに手直しが必要になる可能性があります。
下の図は明確にするのに役立つはずです(はっきりと読めない場合は画像をクリックしてください)