こんばんは。ソムリエのらきてぃっちです。
クロアチアというと日本だとサッカークロアチア代表とクロアチア観光が日本人的には一番、興味があるところだと思うのですが、個人的にはクロアチア発の産業、ビジネスにかなり注目しています。
これがないと独立しても、国の競争力が上がっていかないし、若い人が仕事につけないので、心配しているからなんですね。
今回は、国際市場を視野にいれる、化粧品起業家に注目してみました。
自然派のクロアチア化粧品ブランドがヒット
クロアチアのダルマチア発の自然派化粧品ブランドがファッション誌のVogue(英国版)に掲載されました。
2016年に若手起業家の”イェレナ・ヴィキッチ”(JelenaBikić)によって設立された”Silvan Cosmetics”は、ヴォーグの”Vogue’s Beauty Secrets”の特集で紹介されました。今後3ヶ月間、ヴォーグで彼らの製品を掲載します。
”Silvan Cosmetics”は、野生の花の種を入れた特別な包装で詰められた自然派の化粧品を製造しています。
包装のデザインが、クロアチアの豊かな文化的・歴史的遺産がモチーフとなっています。
「石鹸に天然成分を使用し、イリリア文化にインスパイアされたデザインで、人を自然に近づけ、失われることのないはずのつながりを再確立するよう努めています」とイェレナは言います。なんか、クロアチアというよりはアフリカンな感じがしますが、古代と現代をつなげる意義を持った、いいコンセプトだと思います。これを実用性とファッション性も結びつけていて、かなりの強いメッセージ性のあるブランドコンセプトでいいですね。コンセプトが強すぎると実用性がなかったり、ファッション性が強すぎると一時にブームで終わったりしてしまいますが、このブランドはそうではなさそうですよ。
Silvanという名前は、古代イリリア- 特に中部ダルマチア地方に住んでいた人々の宗教において非常に重要だったSilvan神に由来します。
面白い!いいところからfeatureされていますね~。
彼らの部族は”デルマット”として知られていました。シルバンは彼らの野生の自然、森林、および牧草地の神であった。彼は群れの守護神として崇められ、動物の角で描かれていました。 それをSILVAN社がロゴの大きな特徴として使っています。クロアチアの初期の住民の遺産との関係を確立したいと思ったそうです。
「先史時代の芸術の幾何学的モチーフから野生の自然の神、シルバンにぴったり合う物語まで、この自然派化粧品は、シンプルさと自然を表しています。」と彼女は説明します。
ダルマチアのSilvan化粧品ラインナップ
Silvan Cosmeticsはさまざまな製品を製造しています。
BLACK & PURE
紅茶の木のエッセンシャルオイルと活性炭を組み合わせたこの石鹸は、理想的なフェイシャルクレンジングバーになります。顔を水で湿らせ、表面全体に円を描くように石鹸を塗ります。石鹸は灰色がかった泡を作ります。なんか、泥パックみたいなやつですかね。角質をしっかり取り除いてくれて、つるつるになるみたいですよ。
SEA NYMPH
海の塩とココナッツの石鹸です。海の塩は皮膚から毒素を取り除き、同時にココナッツオイルの栄養素の吸収を助けます。この石鹸は、肌にクラリーセージの美しい香りを残して、豊かな泡を作り出します。
MILK AND HONEY OF MOUNT MOSOR
ラベンダー、ヤギのミルクと蜂蜜とまさにクロアチアの特産品を使った石鹸
クロアチアダルマチアの典型的は名産品を使って、クロアチアを印象づけるために作られた製品です。
これらの製品は、永続可能で無駄のないライフスタイルを実現するために特別な包装で包装されています。
「紙の包装は、色とりどりの野生の花の種が埋め込まれています。紙を植えた後、水をまくとなんと、1か月ほどで、花が咲き始めます。種子にはいくつかの種類がありますので、どの種子を手に入れるのかは決してわかりません。私たちはあなたの家に自然の一部を持ち込みたいと思っていました」とイエレナは言います。面白いアイデアですね。実用性と芸術性とその人の思いを全て埋め込んだ製品ですね。ファンタスティックですね。
Silvan Cosmeticsはクロアチアで数々のパートナーシップを結んでおり、クロアチアとスロベニアの周辺の店舗やホテルに、スロベニアのRožcaGolež、ポレチュの”Sole Luna Design Store”、バラジュディンの”Holiday home Enchanting Hill”等観光客がきそうなホテルとタイアップしています。
市場拡大を狙うシルバン化粧品
Silvan CosmeticsはWaste Free Planet(持続可能で無駄のない生活のためのInstagramのプラットフォーム)とのビジネス協力もしています。すぐにフランス市場、そして潜在的には英国とオーストラリアの市場でも拡大する予定だそうです。以下はその製品が見つかる場所のリストです。以下がHPです。日本にも上陸してほしいですね。