関税って何?種類、関税率の優先順位は?

関税?

こんばんは。ソムリエのらきてぃっちです。

今回、税関の内定を断って、レストランに就職してしまった”らきてぃっち”が関税についてご紹介…..

関税って?

関税がかかるのは、昔、NBAが好きで、アメリカからNBAチームのグッズを買った時に関税がかかる”ということを詳しく知ったのですが、ある程度、勉強したいま関税について答えるとしたら

  • 輸入時の税金
  • 輸入者が支払う
  • 国内産業を保護するために、物で税率が異なる

この中で、最後の”国内産業を保護するために、物で税率が異なる”ってものが面白くもありますね。

国内産業を保護するために関税を課しているのは世界共通なのですが、関税が日本において高いのが有名”お米”。アメリカなどの広大な土地で育てられているお米は非常に価格が安いため、味も大味ですけどね。よほど、負ける気はしませんが、その競争力を低下させるために高い関税かけているわけですね。

まあ、アメリカの米みたいに低価格の輸入品に関税を課すことで国産品の価格とのバランスをとるってわけ。

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関税にもプライオリティと種類がある。

関税の税率(関税率/Tariff Rate)にも種類があり、関税率には国が定めた「国定税率」と、WTO(世界貿易機関)やFTA、NAFTA,ASEANなど経済連携協定を結んだ国とのあいだで定められた「協定税率」があります。

国定税率には、

  1. 「基本税率(General)」
  2. 「暫定税率(Temporary)」
  3. 「特恵税率(GSP)」
  4. 「特別特恵税率(LDC)」

という税率がありますよ。

※会社にもありますが、輸入品に課せられる関税率をまとめた「輸入統計品目表/関税実行率表」には、税番(統計品目番号)/HSコードとともに、関税の税率が掲載されています。税率を簡単に紹介。HS CODE毎日のように問い合わせていて、仕事柄嫌になってきますが、学んだことを記すというのも大事ですからね!

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■基本税率

日本の関税定率法の基本的な税率。すべての輸入品目に定められています。

■暫定税率

一定期間に輸入される特定品目の暫定的な税率。

■特恵税率/特別特恵税率

これ、最近よくききますよね。開発途上国を原産地とする特定の輸入品について適用される税率で、 一般の関税率よりも低い税率を用います。さらに後発開発途上国からの輸入に関しては、ほぼすべての品目に対して無税が適用(特別特恵関税)

※特恵税率は、開発途上国又は地域の輸出所得の増大、しいては経済発展を支援しようとするために定められたもの。

■協定税率(General Tariff Rate)

WTO(世界貿易機関)の協定や、FTAやEPAなどで2国間協定を結んだ国からの輸入に適用される税率。

 

これだけの関税率が定められていますが、適用される優先順位は決まっていて、

  1. 特恵税率
  2. 協定税率
  3. 暫定税率
  4. 基本税率

つまり、その輸入品に特恵税率が設定されている場合には①特恵税率が適用され、逆に①②③もなければ、④基本税率が適用されます。)

特殊関税制度とは?

上記の4つ以外に政府が割増した税率を課すことを認めた「特殊関税制度」もありますよ。不公正な貿易取引があった場合、急激な輸入増加により一般税率では国内にある同一産業を保護することができない場合など、特別な事情が発生したときに使います。

特殊関税制度は、海外の多くの国でも国内産業を保護するための制度として存在しています。ただ、国際協定(WTO協定)で発動の要件や手続きが定められています。

■不当廉売関税(ダンピング防止税)

ダンピングですね。実際、何?って感じですけど、政府は国内産業を保護するため、不当な価格(激安)で販売された輸入貨物には割増関税を課すことができます。健全な競争を阻害するほど正常価格より著しく安い価格で販売することを不当廉売(ダンピング)といいます。

■緊急関税

これは輸入が一時的に急増した物に対して、割り増しした税率を課すことで、緊急措置として認められています。

■相殺関税

輸出国で補助金などを受けている輸入貨物に対して、補助金額の範囲で課す割増関税。国内産業保護のために行使することが認められています。

■報復関税

ある国が日本の輸出貨物などに対して、差別的、不利益な取り扱いをしているとき、その国からの輸入貨物に対して課す割増関税です。