ドレージ、ドレーと、ドレー輸送??って
こんばんは。海事代理士のらきてぃっちです。
保税地区にあるCY(コンテナヤード)から倉庫など輸入者が指定する場所までコンテナを陸上輸送することを、ドレージといったり、ドレーといったり、ドレー輸送といったりします。ドレー会社は、それを専門に行っている業者です。
最初は”奴隷”って聞こえて、奴隷の手配が奴隷が間に合わないって、今の時代に奴隷ってなんだ?って思いました。
売れてます!夏のコロナ対策!接触冷感 マスク フェイスガード 3枚入り
Drayage(ドレージ)”の略がドレーで、「コンテナを陸送する」事を指します。ターミナル(CY)と上屋(CFS)等の間の短い距離を「ショートドレー」、ターミナルから引き取ったコンテナを直接配達先に届けることを「直ドレ」等と表現します。最近はCO2排出量の削減を目的としたモーダルシフトにより、従来のトレーラーを使ったドレージの他に、鉄道を使った「レールドレージ」等を使用する荷主が増えています。
ということは、コンテナを専用トレーラーで輸送してくださっているのはドレー会社なんです。学生のころは船会社がやっているのかと思っていました。
フォワーダーからの請求書などに記載されていたドレージ料金は、ドレー輸送の料金とも言い換えられるということですね…。
もともとドレーは、英語で荷馬車という意味。コンテナを運ぶトレーラーの仕組み、ヘッドと呼ばれる運転席とコンテナを載せるシャーシが、荷馬車の馬と台車の関係と似ていますよね。
フォワーダーはいわゆる国際物流会社なので、自社にドレー業務を行う部署があったり、ドレー専門の子会社をつくり、連携していたりすることも多いんですよ。
実際のドレージの手配は?
ドレージの手配は通関業者を通して行う場合と自身でもできなくないです。
自分で行う場合
- ドレー会社に本船名と納品してある場所などを伝えて予約する
- 予約した前々日までに輸入許可書とデリバリーオーダー(D/O)を届ける
- ドレー会社は納品日の前日に上記2つの書類でコンテナピック
- ドレー会社は指定の場所時間にコンテナをつける
通関業者に頼む場合は納品日と納品時間を伝えるだけで全部やってくれました。自分がクロアチアワインを輸入した時も全部おまかせな感じでしたが、その時もやっぱり手配自体は自分できない仕事というわけではないんだなと思っていました。
深刻化するドレイヤー不足
最近はドライバー不足でドレーが手配できないなんて、書類は間に合うんだけど、ドレーができないなんんて、実際の現場でよく聞きます。
東京港の海上コンテナドレージがひっ迫していていて、年末の繁忙期に続き、1月も受注制限が続く。荷量の増加、慢性的なドライバー不足、コンテナターミナルの混雑による稼働率悪化と3つの要因が重なり、多くの会社が1ヵ月先でも「車を回せない」状況にあるためだ。東京港の輸送能力のキャパシティが限界に達する中、フィーダー貨物の近距離輸送で陸送から内航船へのシフトも見られます。。